最近、焙煎度合いを指定されるお客様が増えてきました。私たちはそれぞれの豆に適した焙煎で定番商品を揃えているわけですが、かなり粘り強くお客様ご自身の焙煎の好みを主張される方も増えてきました。
全ての方の好みに合わせるのは至難の技で、以前はほとんど特注焙煎はお断りしていたわけですが・・・なにを血迷ったか(?)20数年前の直火式1Kg焙煎機を引っ張り出して塩尻店に据え付けてしまいました。レトロです・・・
今時の若いコーヒー屋さんが見たら「古めかしい」焙煎機に見えるでしょう。冷却と排気はダンパーの切り替えによって行いますのでモーターはひとつしかついていません。実にシンプルです。もちろん短所はあります。決定的なのは冷却能力の弱さ。ベストなポイントで釜出ししてもその後ブスブスと煎りが進んでしまい、スモーキーなフレーバーがつきやすいです。しかし隣に鎮座している10Kg半熱風式焙煎機の強力な冷却機に放り込んでやれば瞬時に冷却されて、問題解決・・・です。これで少量特注焙煎にも少しは応えられるかな?
その上、いろいろなローストを試すことで私たちにも「気づき」がありそうな予感がします。
いずれにしても・・・この焙煎機は三澤珈琲の原点。もうひと働きしてもらうつもりです。
だれですか?この可愛い焙煎機を「ブタがま」なんて呼ぶひとは?
「子ブタちゃん」と呼んでください!? ね、松本さん!
こちらが主力の10Kg半熱風式焙煎機です。今年もお世話になります!