現在のブラジルコーヒーを取り巻く状況は昔と比べて大きく変化しています。
度重なる霜害を嫌って主要な産地は北へ移動して行きました。現在ではミナスジェライス州でブラジルの全生産量の50%を占めるようになりました。また、品質的にも飛躍的に向上し、ブラジルスペシャルティーコーヒー協会(BSCA)の発足と相まって関係者の努力により、スペシャルティーとしてのナチュラルコーヒーの位置づけを確固たるものにしつつあります。
ちなみに今回のカッピングで一番評価の高かったものは(予想通り?)モジアナのサンタアリーナ農園のイエローブルボン(ナチュラル)でした。モジアナはスル デ ミナス(南ミナス)と同じ地域にあり、行政区分け上、呼び名が変わっているのです(モジアナはサンパウロ州)。
ブラジルコーヒーの将来が楽しみです。先日のSCAJのカンファレンスにおいてもBSCA関係者の並々ならぬ情熱が伝わって来ました。「コーヒー大国ブラジル」の威信にかけて品質面で我々の期待に応えてくれるものと確信しています。